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マンションリフォームの
スタッフコラム
石友リフォームサービス越谷店のリフォームアドバイザー松岡です。
今回はマンションリフォームでの床工事の注意点についてまとめさせていただきました。
マンションのリフォームを検討する際、防音対策は非常に重要なポイントです。
特に床材の選定によって上下階や隣接する住戸への音の伝わり方が大きく異なるため、適切な防音床材を選ぶことで、快適な住環境を維持できます。
ここでは、マンションリフォームにおける防音床材のポイントについて解説します。
画像提供:東リ株式会社
防音床材にはさまざまな種類があり、それぞれ異なる特性を持っています。主な防音床材には、以下のような種類があります。
防音カーペットは、音を吸収する効果が高く、特に衝撃音(足音等)を軽減するのに効果的です。カーペット自体が柔らかく、音の跳ね返りを抑えるため、下の階に伝わる音が少なくなります。また、デザインのバリエーションが豊富で、インテリアに合わせて選べる点も魅力です。
ビニール素材を使用したクッションフロアは、比較的安価で設置が簡単です。クッション性があるため、衝撃音の吸収にも効果があります。ただし、防音効果はカーペットに比べるとやや劣るため、下地材と組み合わせるとより効果的です。
一般的なフローリングに比べて、裏面にクッション材が付いているタイプの防音フローリングがあります。特にマンション用に開発された商品には、軽量床衝撃音(足音等)や重量床衝撃音(椅子を引いた音等)を軽減する構造が施されています。見た目もスタイリッシュで木の温もりがあり、デザイン性も優れています。
防音床材を選ぶ際には、以下のポイントに注意することが大切です。
まず、マンションの管理規約を確認しましょう。マンションによっては、防音性能が一定レベル以上の床材しか使用できない場合があります。一般的に、L-45やL-40といった数値で防音性能が指定されています。これらの数値は、床材がどの程度の衝撃音を吸収できるかを表しており、数値が低いほど防音効果が高いとされています。
床材の防音性能は、施工方法にも影響されます。例えば、防音シートを下地に敷いた上で防音フローリングを施工する等の方法があります。また、防音マットや防音ボード等を併用することで、さらに防音効果が高まります。専門の施工業者に依頼することで、より高い防音性能を発揮できるでしょう。
リビングや子供部屋、寝室等、部屋の用途によっても適切な防音床材は異なります。例えば、リビングには防音フローリングが適している一方、子供部屋には防音カーペットを選ぶとよいでしょう。また、寝室では静寂が求められるため、防音効果の高い素材を選ぶことが重要です。
画像提供:大建工業株式会社
マンションでの防音床材選びには、床衝撃音遮断等級(L値)の確認が欠かせません。L値は、軽量衝撃音(L-45やL-40等)と重量衝撃音(LH-45やLH-40等)に分かれており、特にマンションの規約で定められている場合も多いです。L-45は「少し静か」、L-40は「とても静か」と .れ、マンションによってはL-40以上が推奨されています。
画像提供:大建工業株式会社
防音床材を選ぶ際、メンテナンス性と耐久性も重要な要素です。特に防音カーペットやクッションフロアは、定期的なメンテナンスが必要になる場合があり、汚れにくさや掃除のしやすさも確認しましょう。フローリングの場合、表面のコーティングが耐久性に影響するため、傷や摩耗に強いものを選ぶと長持ちします。
リフォーム全体の予算も考慮しながら、経済的に最適な防音床材を選ぶことが大切です。防音カーペットやクッションフロアは比較的コストが抑えられますが、高い防音性能を持つフローリングはやや高価です。また、施工費用も床材の種類によって異なるため、リフォームの総合的な予算計画も立てておくと良いでしょう。
マンションのリフォームで防音床材を選ぶ際には、マンションの管理規約、床材の防音性能、部屋の用途、メンテナンス性、予算を総合的に考慮することが重要です。特にL値等の数値を参考にすることで、最適な床材を選定できます。適切な防音床材を採用することで、マンションならではの騒音問題を軽減し、快適な住環境を実現しましょう。