リノベーション施工事例

RENOVATION

#049

セカンドライフ

LDK＆家事ラク水回り

空間デザイン

断熱・省エネ

ご夫婦と愛犬が快適に暮らす住まい～これからの暮らしを見据えたセカンドライフリフォーム～

きっかけ・ご要望

断熱材が入っていない為お部屋が寒く、居住するリビングに光が入らず日中でも電気を点けて生活をしていました。家に一番光が入る和室は、広い廊下で間仕切られていて使用していないお部屋になっていました。
床の傾きや水回りの老朽化が進んでいました。
リフォーム計画においてお施主様のご要望は、
①広い廊下をなくし、台所と和室を繋げ広いLDKを造りたい。
②一緒に暮らす愛犬が暮らしやすいように段差をなくし、滑りにくい床材にしたい。
③以前の住まいで使用していたカウンター、天井、組子等、気に入っているモノを残し、リフォームをした新しい住まいに取り入れたい。
④これからの暮らしを見据え、ご両親の介護をした経験を生かした間取りにしたい。
とのご要望をいただきました。

築年数	35年	構造	木造軸組工法	場所	石川県金沢市
費用	1,500万円前後	家族構成	2人+1匹（夫婦+愛犬）	工事期間	120日間
工事箇所	玄関・廊下・寝室・和室・キッチン・浴室・トイレ・洗面脱衣所

築年数	35年
構造	木造軸組工法
場所	石川県金沢市
費用	1,500万円前後
家族構成	2人+1匹（夫婦+愛犬）
工事期間	120日間
工事箇所	玄関・廊下・寝室・和室・キッチン・浴室・トイレ・洗面脱衣所

お客様をお出迎えする玄関

既存の格天井、浜床、建具を残し、天井材を移築しました。土足で歩ける玄関スペースを広くとり趣味を楽しんだり、暑い夏場にはわんちゃんが”ごろん”と寝そべり身体を冷やしたり、将来的には車椅子を置くスペースとして活躍します。

ライフステージを見据えた間取り

お施主様のご両親の介護の経験を活かした間取りを採用しました。広いトイレ、洗面、ユニットバスで将来的に介護の生活になった時でもゆとりを持って生活ができます。お部屋の入口は片引き戸を採用し、お家の中にあった段差を解消してバリアフリーのお住まいにしました。住まい全体の温度のバリアフリーも考慮して、冬場のヒートショック現象（※）を考慮した間取り計画です。

現し梁がすてきな洋室（将来的な寝室）

隣の洋室は解体すると立派な梁が顔を出し、天井の高さを上げ現し梁として採用しました。高天井にしているので断熱性を高める為、インナーサッシ（内窓）を取り付け、冬の寒さ、夏の暑さを和らげます。エアコン効率もアップして節電にも貢献しています。こちらのお部屋が道路に面しているため、防音にも配慮しました。また、将来的に寝室として使えるように落ち着いた内装のテイストをご提案しました。

360度どこから見ても心躍るLDK

既存の広い廊下の天井に使用していた天井材を移築し、新しくリフォームをしたお住まいに融合しました。格天井の由来である、どこの方向から見ても訪れた人を楽しませる心踊るLDKが誕生しました。

既存の組子が新しい住まいで蘇る！

既存のお住まいで和室の書院造りに使用されていた組子をLDKと廊下の明かり取りとして残しました。

R壁がオシャレなテレビボード

ダイケンの大きなテレビボードと背面にはタイルの質感により空間に上質感を持たせつつ、調湿機能やニオイ吸着力などにより空気を健やかに保つ効果があるエコカラットを施し、間接照明を入れ、テレビボード回りを彩りました。

明るい対面キッチン

以前は寒い台所で家事をされていた奥様ですが、フラット対面のキッチンでお料理を作りながら、ご家族やワンちゃんとコミニュケーションがとれる空間に。普段過ごすことが多いLDKを、奥様とご主人様が並んで料理を楽しめるキッチンや、お子様、お孫さんが遊びにいらしたときに集える広々としたLDKをご提案しました。

お持ちの家具を生かしたご提案

奥様から「15年使用せずに眠っていた家具を置きたい」とご相談をいただき、綺麗な青緑色のアンティークテイストの家具に合わせて内装のコーディネートをご提案しました。フローリングの色味をおさえ、全体的に同じ色味の素材を使用することで家具に目線が行き、家具を引き立たせることができます。

色硝子がオシャレなデザイン建具

色硝子がオシャレなデザイン建具を採用しました。お施主様のご両親が大切に使用されていた建具の硝子を取り入れたFIXの建具を採用し、赤い硝子に金箔が入った色ガラスを合わせデザイン建具を作成しました。

可愛いキッチン照明の組み合わせ

桜のポイントクロスが似合う可愛いキッチンとピンクゴールドのペンダントを。

Before

After

リノベーションのポイント

Point. 01

広々LDKへ

広い廊下で間仕切られていた和室と台所を繋げ広々LDKへ間取り変更しました。床、壁、天井に断熱材を施し、窓はインナーサッシとペアサッシを採用し暖かいLDKをご提案しました。

Point. 02

老後に備えた計画

老後に備えた計画として、LDKを中心に洗面脱衣所やトイレ、浴室へのアクセスできることで、ヒートショック※の対策を行いました。
さらに、車椅子の使用や介助者のスペースも考慮し、便器の前や脇に十分なスペースを設け、立ち座りや車椅子での移動、介助者の動作に配慮しました。

※ヒートショックとは、急激な温度変化によって引き起こされる、血圧急変の現象です。脳卒中や心筋梗塞などのリスクがあります。

Point. 03

現代の住まいと融合

内装は既存の廊下にあった天井材や書院造りにあった組子を移築し、現代の住まいと融合させました。またご両親が大切に使われていた建具を明かり取り窓としてデザイン建具に変身させました。

Point. 04

ワンちゃんにも優しい素材

一緒に暮らすワンちゃんの為に滑りにくい床材を使用し、ワンちゃんが壁で体をこする対策として腰壁を採用しました。

お客様の声

夫の６５歳を機会に、リフォームを決行することにしました。アパート・マンション・中古住宅と住居が変わり、新築には手が届きませんでしたが、随所に夢が叶った新築以上のマイホームになりました。リフォームだからこその利点をいろいろとアドバイスしていただき、また素人ならではの我が儘にも、丁寧に対応していただきました。無駄なスペースがなくなり、寒い暗いも解消され、老後の生活に対する不安が安心に変わり、これからの暮らし方に欲が出てきて、楽しくなってきました。人生まだまだ何が起きるかわかりませんが、笑顔で元気に頑張っていきたいと思います。

担当からのコメント

これからの暮らしを見据えた暮らしのリフォームをお施主様と打ち合わせをして、プランを進めて行きました。お客様が気に入っている素材を残し、新しくリフォームした住まいへ取り込みました。現在では高価な格子天井、組子、欄間を活かし、リフォームでしかできない素材の活かし方をご提案できたと思います。また、お客様と一緒に暮らすワンちゃんが暮らしやすいように、段差、床の素材、腰壁を採用する等、ワンちゃんもリフォームしたお住まいを喜んでいただけるように暮らしを変化させました。