はじめに
蓄電池の基本的な使い方
・昼間の使用と夜間の充電
・深夜電力を利用した経済的な運用
・災害時の電力確保
・蓄電池のモード選択による節約
・経済優先モードでの効率的な電力使用
・災害対策モードの活用
・太陽光発電と蓄電池の併用による利便性
・停電時の自立運転モード
蓄電池導入のポイントと選び方
・災害時に備えた容量と性能
・コストパフォーマンスの考慮
まとめと今後の課題
はじめに
現代社会において、電力供給の安定性と効率的なエネルギー利用はますます重要になっています。
特に、日本のように地震や台風などの自然災害が多い地域では、家庭や事業所における災害対策が不可欠です。その有効な手段の一つが蓄電池の導入です。
蓄電池は、太陽光発電システムや電力会社から供給される電気を貯めておき、夜間や災害時に使用できるようにする装置です。
通常時には電気代の節約を目的として使用し、非常時には非常用電源としての役割を果たします。本記事では、蓄電池の基本的な使い方から、実際の運用例、活用法について解説し、電力の効率的な使い分け方法を詳しく紹介します。
*蓄電池の例(右側から2つ目)
蓄電池の基本的な使い方
昼間の使用と夜間の充電
蓄電池の効果的な運用方法の一つは、昼間に蓄電池の電力を使用し、夜間に充電を行うことです。
一般的に昼間は電力料金が高く設定されていますが、蓄電池を使えば日中に蓄えた電力を使用することで電力コストを抑えることが可能です。また、蓄電池は昼間に太陽光発電で生成された余剰電力も貯めることができるため、家庭の電力需要を効率的にサポートします。これにより、電力会社からの電力購入を削減し、経済的な家庭運用が期待できます。
(参照:https://jp.sharp/sunvista/battery/)
深夜電力を利用した経済的な運用
深夜電力を利用した経済的な蓄電池の運用は、多くの家庭で採用されています。電力会社は通常、夜間の電力料金を割安に設定しているため、その時間帯に蓄電池を充電することで、昼間の高額電力料金を避けることができます。たとえば、北陸電力では午後8時から翌朝8時の間が深夜電力の適用時間となっており、この時間帯にかかった電気料金を抑えることができます。定格容量に応じた充電量を計画することで、家計の節約に大きく寄与します。
災害時の電力確保
災害の発生時には、蓄電池が非常用の電力供給源として重要な役割を果たします。停電など電力供給に支障が生じた場合でも、蓄電池に充電している電力を利用することによって、家電製品を使用し続けることができます。最新の蓄電池システムは、災害時に備えた専用モードを搭載していることが多く、非常時には自動的にこのモードに切り替わり、蓄電池内の電力を最適に運用します。これにより、災害時でも最低限のライフラインを維持することができます。
蓄電池のモード選択による節約
蓄電池は、多様な運転モードを選択することで電力使用の効率化を図り、電気代の節約を実現できます。特に、経済優先モードと災害対策モードの利用は、日常の電力消費における賢い選択となります。それぞれのモードの特性を活かし、節約と非常時の備えを兼ね備えた電力管理を行いましょう。
経済優先モードでの効率的な電力使用
経済優先モードを活用することで、電気料金の負担を軽減することができます。このモードでは、深夜の安価な電力を利用して蓄電池を充電し、電力の高い昼間の時間帯に蓄電された電力を使用します。これにより、日中の電気代を削減し、家庭の電力消費をより経済的に管理できます。
●「平常時」蓄電池をかしこく使って、平常時の節電に役立ちます
(参照:https://jp.sharp/sunvista/battery/function/#title03)
災害対策モードの活用
災害対策モードは、災害時における電力の確保に役立ちます。このモードでは、災害警報が発令された際に自動でモードが切り替えられ、蓄電池に電力が優先的に貯められる仕組みになっています。災害が発生した場合でも、蓄電池の電力をすぐに利用できるため、家庭内の電源供給を安定的に保つことが可能です。停電時には自動的に自立運転モードに切り替わり、重要な家電製品に電力を供給します。これにより、非常時でも安心して生活を続けることができます。
太陽光発電と蓄電池の併用による利便性
近年、再生可能エネルギーの利用が進む中、太陽光発電と蓄電池を組み合わせることで、家庭の電力管理がより柔軟かつ経済的に行えるようになっています。
この組み合わせにより、昼間の太陽光で発電した電力を蓄電池に貯め、夜間や天候不良時に活用することで、電力の安定供給が可能になります。蓄電池は自動制御機能を搭載しており、効率的な電力使用が期待できます。
太陽光発電と蓄電池の連携
太陽光発電で得られる電力は、直流電流(DC)として生成されますが、多くの家庭用電気製品は交流電流(AC)で動作します。
そこで、インバーターを用いて直流を交流に変換し、家庭内での使用が可能になります。この際、発電した電力の一部を蓄電池に充電することで、太陽光発電と蓄電池による連携が成立します。
このシステムを導入することにより、日中に余った電力を蓄電するだけでなく、夜間や曇りの日にも安心して電気を使用することができ、エネルギーの自給自足も実現可能です。
停電時の自立運転モード
停電が発生した際、蓄電池は非常用電源として活躍します。自立運転モードにより、停電時でも家庭内の主要な電力を賄うことができ、生活の質を維持できます。このモードでは、蓄電池に蓄えられた電力を効率的に家庭内で使用するため、自動または手動で切り替えることが可能です。しかし、手動で切り替えが必要な機種もあり、この際は主電源ブレーカーをオフにすることで切り替えが実行されます。自立運転モードを活用することで、災害時などの不測の事態にも備えることができ、非常に安心です。
●「停電時」日中はつくった電気を、夜は蓄えた電気を使用します
(参照:https://jp.sharp/sunvista/battery/function/#title03)
蓄電池導入のポイントと選び方
災害時に備えた容量と性能
蓄電池を導入する際には、災害時の電力供給を考慮して適切な容量と性能を選ぶことが重要です。災害が発生した際には、通常の電力供給が途絶える可能性があります。そこで、必要な電力を持続的に供給できる容量を持った蓄電池が必要です。
例えば、家族の人数や必要な家電製品の消費電力を考慮して、日常生活を維持するためにどれだけの電力が必要かを計算し、それに見合った容量の蓄電池を選びます。
また、蓄電池には性能の違いがあり、充電・放電の効率や耐久性も使用時の利便性に大きく影響します。特に災害時には信頼性の高い蓄電池が不可欠ですので、信頼性のあるメーカーや製品を選ぶことが肝心です。
●蓄電池容量9.5kWhの場合(1日当たり)の「停電時」の機器使用時間例(2日間使用を想定した1日あたりの使用パターン)満充電蓄電池と太陽光発電の併用時
(参照:https://jp.sharp/sunvista/battery/)
コストパフォーマンスの考慮
蓄電池を導入する際には、初期費用と長期的な電気代節約効果を比較して、コストパフォーマンスを考慮することが不可欠です。
太陽光発電と蓄電池の組み合わせにより、日中に蓄えた電力を夜間に使用することで電気代の削減が期待できます。また、深夜電力を活用することで、さらに電力コストを削減することも可能です。
しかし、蓄電池自体の初期費用は決して安くありません。そのため、初期費用を上回るほどの電気代節約が見込めるかどうか、事前にシミュレーションを行うことが推奨されます。
政府や自治体が提供する補助金制度を利用することで、導入コストを抑えることもできます。これらを総合的に考慮し、自身にとって最もコストパフォーマンスの良い選択をすることが重要です。
(参照:https://www.ishitomo-reform.co.jp/news/details_4159.html)
まとめと今後の展望
蓄電池は電気代の節約と災害時の非常用電源として非常に有用な装置です。夜間の安価な電力を活用して効率的に充電し、日中に電力を使用することで、家庭やオフィスの電気料金を抑えることが可能です。また、太陽光発電との連携により、さらに効率的なエネルギー管理を実現することができます。
将来的には、AIの導入により、蓄電池の最適化がより進むことが期待されています。これにより、電力の需給バランスをリアルタイムで分析し、より賢い電力の使用方法を提供することが可能となるでしょう。また、再生可能エネルギーの利用拡大に伴い、蓄電池の重要性もますます高まっていくと考えられます。
(参照:https://jp.sharp/sunvista/hems/function/)
一方で、蓄電池のコストパフォーマンスや選び方も重要なポイントです。初期投資は高額になりがちですが、長期的な電気代の節約効果や災害時の安心感を考慮すると、導入のメリットは大きいです。今後は、より多くの家庭や企業が蓄電池を活用し、持続可能なエネルギー利用に貢献していくことが期待されます。
*シャープの蓄電池と太陽光発電:シャープでは、EV用コンバータ(JH-WE2301)および蓄電池連携型パワーコンディショナがV2Hの役割を担います。 さらに、太陽光発電とV2Hの組み合わせにより、自然エネルギーの有効活用だけでなく、停電時の非常用電源としても注目されています。
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