リフォームコラム

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冬の眠りを快適に!寝室の寒さ対策リフォーム術[Vol.1044]
耐震・断熱
2024.11.01

冬の眠りを快適に!寝室の寒さ対策リフォーム術[Vol.1044]

はじめに:冬の快適な睡眠の重要性
寝室が寒い原因とその影響
・断熱材の劣化
・窓や壁からの冷気の侵入
効果的な寒さ対策リフォームの方法
・窓の断熱化
・壁の断熱リフォーム
・床暖房の導入
手軽にできる寒さ対策アイデア
・断熱シートや隙間テープの利用
・サーキュレーターの使用
・断熱カーテンの導入
リフォームを行う際の注意点とコツ
・予算に合わせた計画
・プロによるアドバイスの活用
おわりに:暖かい寝室で健康的な睡眠を
・冬の健康リスクを減らす
・リフォームの長期的なメリット

 

 

 

 

 

はじめに:冬の快適な睡眠の重要性


冬の寒さは睡眠の質に大きな影響を与えます。

そのため、寝室の環境を整えることが重要です。厚生労働省の推奨によれば、冬の室内温度は18℃以上が望ましいとされています。この温度を保つことで、寝付きやすさや寝起きの良さが改善され、健康的な日常を送ることができるのです。

特に寝室が寒いと、足元が冷える「コールドドラフト」が発生し、なかなか寝付けず、睡眠の質が低下することがあります。また、寒さによるストレスや肩こり、風邪のリスクも高まります。したがって、寝室の寒さ対策は、単に暖を取るだけでなく、体調管理の観点からも非常に重要です。

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このコーナーでは、冬の快適な睡眠のために必要な情報と、効果的なリフォーム方法をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
 

 

寝室が寒い原因とその影響


冬の快適な睡眠を妨げる主な要因の一つとして、寝室の寒さがあります。

寝室が冷える原因はいくつか考えられますが、特に注目すべきは断熱材の劣化と窓や壁からの冷気の侵入です。

これらの問題は、室内の温度低下を引き起こし、寝付きにくさや寝起きの悪さといった睡眠の質に直接的な影響を及ぼします。WHOでは、快適な室内温度として18℃以上を推奨しており、この基準を下回ると健康にも影響を与える可能性があります
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断熱材の劣化


寝室の寒さの主な原因として、壁や屋根に使用されている断熱材の劣化が挙げられます。


特に古い物件では、断熱材が経年劣化し、その機能を十分に果たせなくなっていることがあります。断熱材が劣化すると、外気の冷たさが直接室内に影響を与え、暖房効率が低下します。
また、劣化した断熱材は結露を引き起こしやすく、カビの発生を促進することもあります。これにより、健康にも悪影響を及ぼす可能性があるため、早急な対策が必要です。


窓や壁からの冷気の侵入


寝室の寒さを引き起こすもう一つの大きな要因は、窓や壁からの冷気の侵入です。

特に、窓は家の熱約58%が逃げると言われる開口部の代表例です。
窓の断熱性が低い場合、外からの冷気が室内に入り込みやすくなり、暖かさが持続しません。


さらに、壁の隙間風やコールドドラフトと呼ばれる現象により、暖められた空気が冷やされて足元に滞留しやすく、これが寒さを感じる原因になることがあります。これらの要素をコントロールすることが、快適な室温を保ちながら質の高い睡眠を確保する鍵となります。
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効果的な寒さ対策リフォームの方法


窓の断熱化


窓は暖かい空気を逃がし、冷気を取り入れる主要な経路です。寝室の快適さを向上させるためには、窓の断熱化が重要なポイントとなります。

窓の断熱化には、ペアガラストリプルガラスへの取り替えが効果的です。これらのガラスは、部屋内の温度を安定させ、外からの冷気をしっかりと遮断します。また、窓枠に断熱材を追加することも検討すると良いでしょう。遮熱フィルム断熱フィルムの取り付けは簡単でありながら、エネルギー効率を向上させることができます。窓からの冷気侵入を防ぎ、寝室を暖かく保つことで、快適な睡眠環境が整います。
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壁の断熱リフォーム


断熱材の劣化は、冷気の侵入や結露の原因となり、寝室の寒さを招く要因です。

 

壁の断熱リフォームでは、既存の断熱材を新しいものに交換したり、追加で断熱材を取り付けることが一般的です。現代の断熱材は、効率的に熱を保持し、外部からの冷気を遮断します。
外壁のリフォームを行う際には、隙間がないようにしっかりと断熱材を施工することが重要です。このような設備投資により、長期的なエネルギーコストの削減が期待できるため、負担以上の価値を提供します。


床暖房の導入


床暖房は、足元から部屋を暖める効果的な手段です。

「コールドドラフト」と呼ばれる足元が冷える現象を解消することで、全身に均等な温かさを提供します。電気式や温水式の床暖房があり、それぞれの特性に応じて選択することができます。
床暖房 ツツミ 電気式  
*「電気式」床暖房の一例
https://tsutsumi-g.co.jp/eg/danday/

 

特に、新築や大規模なリフォームを行う際に床暖房の導入を考えると良いでしょう。
床暖房の利点は、静かで埃を巻き上げることがないためアレルギー対策にも効果的である点です。暖房効率が高く、暖かさが持続するので、冷え込みが厳しい冬でも快適な睡眠をサポートします。

 


手軽にできる寒さ対策アイデア


断熱シートや隙間テープの利用


冬の寒さ対策として、手軽に行える方法の一つに断熱シートや隙間テープの利用があります。

窓からの冷気の侵入を防ぐために、窓に断熱シートを貼ることが効果的です。
特に、家の熱の多くが窓から逃げてしまうため、窓の断熱性を高めることは非常に大切です。

また、窓枠の隙間を塞ぐために隙間テープを使うことで、さらに冷気の侵入を防ぐことができます。このような方法は手軽に取り入れられ、効果も感じやすいため、寒い冬におすすめです。
 窓 隙間テープ
*窓枠の隙間テープの一例

 


サーキュレーターの使用


冷たい空気が足元に溜まりがちな「コールドドラフト」現象を防ぐため、サーキュレーターを使用するのも有効です。


サーキュレーターを使うことで、室内の空気を循環させ、均一な温度環境を作り出すことができます。
これにより、暖房器具の効率が上がり、快適な寝室環境を保つことができます。特に、サーキュレーターは電気代も抑えられるため、経済的な寒さ対策としても優れています。


断熱カーテンの導入


また、窓からの冷気を防ぐために断熱カーテンを導入することも効果的です。断熱カーテンは、通常のカーテンよりも厚手で密度が高く、冷気の侵入をしっかりと防ぎます。

このようなカーテンを選ぶことで、室温を維持しやすくなり、冬の寝室を暖かく保つことができます。さらに、断熱カーテンには室内の暖かさを逃がしにくくする効果もありますので、全体的な暖房効率を向上させることが可能です。
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リフォームを行う際の注意点とコツ

 

予算に合わせた計画

 

リフォームを行う際には、まず具体的な予算を設定することが重要です。

 

寝室の寒さ対策リフォームには、窓の断熱化や壁の断熱リフォーム、さらには床暖房の導入などさまざまな方法がありますが、それぞれのコストが異なります。

 

したがって、自分の予算に合った方法を選ぶことが求められます。予算を超えない範囲で、省エネ効果の高い設備を検討することが大切です。

 

プロによるアドバイスの活用


リフォームを成功させるためには、専門家の意見を取り入れることも一つの方法です。


建築士やインテリアデザイナーなど、プロフェッショナルからのアドバイスを受けることで、自分では気づかないポイントや、最新の断熱技術を知ることができます。


特に古い住宅の場合、断熱材の劣化が進んでいる可能性があるため、プロの点検を依頼することで問題を早期に発見し、効果的なリフォームを計画することが可能です。

 

 


おわりに:暖かい寝室で健康的な睡眠を

 

冬の健康リスクを減らす

 

冬場に寒い寝室で過ごすことは、睡眠の質を低下させるだけでなく、健康に対するリスクも増大します。

 

特に夜間に体温が低下しやすい高齢者や子供は、体調を崩しやすくなります。暖かい寝室を整えることで、風邪やインフルエンザといった季節性の病気を予防し、健康的な生活を送ることができます。

 

また、暖房効率を高めることで、エネルギー消費を抑え、経済的なメリットも得られます。


リフォームの長期的なメリット


寝室の寒さ対策リフォームは、即効的な快適さを提供するだけでなく、長期的な視点から見ても多くのメリットがあります。

 

断熱効果の高いリフォームは、住まい全体の省エネルギー性を高め、光熱費の節約に寄与します。さらに、適切なリフォームを施すことで結露やカビの発生を防ぎ、建物の寿命を延ばすことが可能です。

 

また、寒さに強い住環境は、将来的に家の資産価値を高める要因ともなります。これらのメリットを考えると、冬の快適な暮らしを実現するためのリフォームは、健康や経済性において賢明な投資であると言えるでしょう。

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石友リフォームサービスでは、寝室の寒さ対策リフォームを提案させていただいています。
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