リフォームコラム

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トイレの理想の高さは?高齢者がいる家庭は要チェック
浴室・洗面・トイレ
2024.11.28

トイレの理想の高さは?高齢者がいる家庭は要チェック

トイレを快適な空間にするために、意外と見落とされがちな要素がいくつかあります。そのなかの一つが今回解説する「便座の高さ」です。

 

日常的に使う場所だからこそ、ささいな部分であってもよく考えて設置することが後々になって困らないポイントです。

 

特に高齢者や、腰・膝に不安がある方にとっては、トイレの高さは立ち上がりやすさなどが体への負担に直結するため、重要なポイントになります。

 

この記事を読むことで次のことがわかります。

 

理想的なトイレの高さの考え方
 

高さが合わないトイレを使うことによって起こり得る弊害

 

トイレ本体以外の高さ

 

過去にトイレリフォームした施工事例

 

 

上記についてきちんと理解し、快適なトイレを実現したい方はぜひ参考にしてください。

 

 

理想的なトイレの高さは?

 

自宅のトイレの高さは法律などで定められているわけではありませんが、公共施設においてはバリアフリートイレなどの基準として、便座の高さが約40~45cmに設定されていることが多いです。この基準は、誰でも使いやすいように設計されたものであり、多様な利用者のニーズを考慮しています。

 

一方で、家庭で使用するトイレの場合、理想的な便座の高さは利用者の体型や年代などによって左右されます。一般的には38~42cm程度が設置される場合が多いと言われていますが、最近の傾向として、便座の高さが少し高めに設計されることが増えています。

 

特に高齢者や足腰に負担がかかる人が使いやすいように、通常よりも高めの便座(45〜50cm程度)を設置することも増えてきました。

 

 

高さが合わないトイレを使っていることで起こりうる3つの弊害

 

高さが合わないトイレを使うと、次のような弊害が起こる可能性があります。

腰痛の原因になる

高齢者の立ち上がりが難しくなる

排泄の姿勢が不安定になる

 

それぞれ解説します。
 

腰痛の原因になる

トイレ 高さ

高さが合わないトイレを使用すると、腰痛の原因になることがあります。

 

便座が低すぎる場合は、座る際や立ち上がる際に腰に負担がかかります。特に座る際には、勢い余って座ってしまうことも多く、それにより腰に強い衝撃が加わり腰痛の原因になる可能性があります。また、立ち上がる際には、腰を前にかがめる姿勢になりやすいため、この場合も腰の筋肉や骨に負担をかけてしまうのです。

 

一方で、トイレの便座が高すぎる場合は、足が床にきちんとつかないため、姿勢が不安定になり、腹筋や腰回りの筋肉に不自然な緊張が生じ、腰痛の原因となる可能性があります。
 

 

高齢者の立ち上がりが難しくなる

トイレ 高さ

トイレの高さが低すぎると、高齢者の立ち上がり動作が難しくなる可能性があります。年齢とともに筋力が低下し、関節の柔軟性が失われるため、低い便座から立ち上がる際に必要な力が足りなくなることがあります。

 

転倒やケガのリスクを高めることにもなるため、高齢者の安全性を確保する必要がある場合はトイレの高さを少し高めにしておきましょう。

 

 排泄の姿勢が不安定になる

トイレ 高さ 富山

高齢者が使う場合、トイレが高すぎると足元が安定しないため、体のバランスを崩しやすくなり前方に転倒するリスクが高まります。さらに、立ち上がり動作でも余計な力が必要になり、筋力が低下した高齢者にとっては大きな負担となります。日常生活の動作が難しくなるだけでなく、転倒やケガのリスクが高まるため、注意しなければなりません。

 

快適な空間にするにはトイレ本体以外の高さも意識する必要がある
快適なトイレ空間を作るには、便座の高さだけでなく、天井や窓の高さといったトイレ本体以外の要素にも注意しなければなりません。

 

例えば、トイレの天井が低すぎると、圧迫感が生まれ、落ち着いて用をたすことができなくなる場合があります。一方、天井が高すぎる場合でも、空間全体が寒々しく感じられ、同様に落ち着かない印象になってしまうでしょう。

 

また、窓の位置も重要です。トイレの窓が高すぎると自然光が入りにくく、暗い空間になります。逆に、窓が低すぎるとプライバシーが保てなくなるため、バランスが大切です。トイレの高さだけでなく、天井や窓の高さについても考慮するようにしましょう。

 

 

 

設備の高さを意識して快適に利用できるようにしたトイレのリフォーム事例

 

ここからは、トイレリフォームの事例を3つご紹介します。

 

事例1.笑顔広がるウッドデッキと快適LDK

トイレ 高さ 富山

出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/renovation/case/details_007.html

この事例は、十分な収納スペースや家族が集える場所がないこと、日中でも暗いといった悩みを解決したいというお施主様の希望からリフォーム計画がスタートしたものです。家族みんなが快適に過ごせる空間をつくる中で、トイレにも細やかな配慮が求められました。

特にトイレは、道路に面していたこともあり「プライバシーを保ちながらも明るさを確保したい」という要望があり、快適なトイレ空間を目指しました。そこで、窓の位置を高くしたことで外からの視線を遮り、落ち着いて用を足すことができるようになっています。さらに、窓を少し高めに配置したことで自然光もたっぷり取り入れられるようになり、明るい空間となりました。

 

事例2.区切られた空間を機能的な大空間に

トイレ 高さ 富山

出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/renovation/case/details_050.html

この事例は、二世帯でお住まいのお施主様が、収納力の向上や水回りの改善、そして暗さや寒さの解消を求めてリフォーム計画をスタートしました。特に、茶の間として使っていた部屋が暗く、寒さが気になるという問題が大きな動機だったようです。

トイレに関しては、お施主様のご要望で、小便器を設けることになりました。清掃のしやすさを考慮した結果、小便器と洋式トイレの間に壁を適切な高さで設置し、空間を仕切りました。ちょうどよい高さの壁にしたことで、圧迫感を軽減しながらも、プライバシーを保ちながら利用できるトイレ空間となっています。

また、小便器に関しては、フロートタイプのトイレを採用することで、床に接する部分がなくなり、床下の空間を確保しています。これによって、掃除がしやすくなり、トイレ全体がすっきりとした印象になっているのが特徴です。

事例3.フルリフォーム~長屋を全面改修。快適な暮らしへ

トイレ 高さ 富山

出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/case/details_347.html

この事例は、フルリフォームを行った施工事例です。町屋だったため、特有の間口が狭く奥行きの長い構造によって、光を取り入れる工夫が必要でした。特に寝室と寝室前の廊下は光が届きにくく、高窓を設けることで明るさを確保しました。

一方、トイレも限られた空間ながら、傾斜天井を取り入れることで天井の高さを確保し、圧迫感をなくしました。さらに、手洗い器と収納を設けることで、トイレ内がスッキリと片付き、使い勝手の良い空間に仕上がっています。

 

 

 

まとめ


トイレの高さは、快適な空間を作るうえで欠かせない要素です。便座が低すぎると腰に負担がかかり、高齢者にとっては立ち上がりが難しくなることもあります。逆に、高すぎる便座は足が床にしっかりとつかず、排泄時の姿勢が不安定になるなどの問題が生じます。そのため、使う人に合わせた適切な高さのトイレにするのが最も重要です。

 

加えて、快適なトイレ空間を作るために、トイレの高さだけでなく天井や窓の高さにも配慮しましょう。天井が低すぎると圧迫感が生まれ、窓の位置が高すぎると自然光が入らず暗い空間になってしまいます。

 

最後に紹介したリフォーム事例のように、トイレ全体に配慮することで、より快適に使えるトイレ空間を実現することができます。もし、トイレのリフォームを考えている方は、ぜひ石友リフォームサービスにご相談ください。現在のライフスタイルに合わせた理想のプランをご提案します。

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