こんにちは!
今回は、「節電対策」についてお話します。
電気代を抑える
まずは「節電対策」として、最初にできることとして、「電気代を抑える」ことがあげられます。
そもそもの話しとして、家庭の中で光熱費を抑えることが家計を助けるという考えのもと、そのなかでも抑えられるものは何か?という検討のうえ、光熱費のオール電化を勧められた方も少なくないと思います。
時代がかわって、電気代が徐々に上がってきています。
電気代の考え方から、あらためて焦点を絞って、よりよい節電対策に導きたいと思います。
家庭内の電気代のかかる4つ
電気代は、分解するといろいろなものに分けられますが、そのなかで多くかかるものが挙げられます。洗濯機・冷蔵庫・テレビ・冷暖房の4つで頻繫に使用する、ワーストケースになります。
逆に、使い方を見直すだけで、電気代を抑えることが可能です。
冷暖房の費用を抑える?
冷暖房の使い方を特に見直したい家電です。
そこで、「電気代を抑える」ことを、もう1歩踏み込みますと
〇家電製品の使い方を変える・・・効果小(例:エアコンの設定温度の調整)
〇省エネ家電に変える・・・効果中(例:エアコンの性能に焦点を絞り買い替える)
〇電気料金を変える・・・効果大(例:エアコンの使う時間帯によって電気料金が変わる)
ということになります。
エアコンの設定温度を調整することで、どのくらい節電になるのでしょうか?
答えは、「1度あたり年間1,000円」が目安です。
数値にするとわずかな節約です。
エアコンの性能に焦点を絞り買い替えることで、どのくらい節電になるのでしょうか?
答えは「10年前のエアコンを新型に買い換えた場合、約1,053円」が目安です。一家に何台もエアコンがある場合は、年間で数千円の節約です。わずかな差額かもしれませんが、家電製品としては、例えば、2011年時点で十分に成熟されたエアコンを高機能化させた2021年型は省エネ機能を約5%改善しています。これはかなり性能がアップしています。
エアコンの使う時間帯によって電気料金が変わることで、どのくらい節電になるのでしょうか?
答えは「エアコンの最大消費電力と最小消費電力を使う時間帯で変わる」ということ、つまり「刻々と変わる室外と室内の温度差によって大きく変わる」ということです。
それでは、どんなときに電気代がかかるのか?
具体的には「実際の室温と設定温度の差が大きいとき」に電気代はかかります。
エアコンを一度消して、室温が外気に近づいてきたときに再び稼働すると、室温と設定温度の差が大きくなり、多大なる電力を使うことになります。反対にエアコンをつけっぱなしにした場合、継続的に電力は使いますが、急激な消費電力の変化はありません。これが「エアコンをつけっぱなしにしたほうが、電気代が安くなる」ということです。
それでは、エアコンの最大消費電力と最小消費電力で、電気代がどれだけ変わるか?
消費電力の最小値と最大値では、1時間あたり約16倍も電気料金の差が生まれます。
実際に、1時間のあいだに最小消費電力から最大消費電力へと振れ幅が常に生まれるわけではないので、この計算はあくまでも目安です。とはいえ、消費電力にはこれだけの差があるということは覚えておいていいと思います。
「電気代を抑える」ことは、このような結果になります。
電気代をつくる
「電気代をつくる」ということは、「節電対策」とは少し意味合いが違うかもしれません。だけど、家庭内の家計を成立させる、という意味合いとしてはありなのかもしれません。
一昔前ではなかった発想で、「家計を助ける」ことを紹介しましょう。
太陽光発電パネルと蓄電池です。
太陽光発電パネル
まずは、太陽光発電パネルです。
太陽光発電パネルは、単独で屋根につける形が一般的で、最近では業務用として野立てタイプも浸透してきています。
では、何が「家計を助ける」か?
具体的には、リフォームで太陽光パネルを設置して、その初期費用が発生しますが、数年間の発電により売電収入が初期費用をカバーして逆転して、純粋に利益が生まれてくるのが原則的な形です。
次に、蓄電池です。
家庭用蓄電池
そもそも、蓄電池の存在を知ったのは、割と最近です。
何で、蓄電池が必要になったのか?
それは、蓄電池の特徴が関係します。
その特徴は、「いつでも、どこでも自由に電気を使える」ことです。
なので、電気料金の安い時間に、電気を買って、蓄える。そして、電気料金の高い時間に、蓄えた電気を使う。そうすると、差額が発生し、無駄な支出を抑えることができるのです。
このことで、「家計を助ける」ことができるようなります。
そして、さらに太陽光発電と蓄電池の併用をお勧めします。
太陽光発電でつくった電気を有効活用
➡買う電気を減らして電気代を削減。
➡太陽光発電でつくった電力を充電して、溜まったあとに放電して使用する。
➡太陽が沈んだ後は、放電をつづける蓄電池で深夜まで使用する。
➡蓄電池の放電が終われば、朝まで買電する。
➡買電の料金は電気会社の設定した、1日の中で安い値段の電気料金を買う。
➡朝から太陽が上昇するまでは、買電と売電の両方をすすめていく。
➡そして、停電しても電気が使えます。
➡たくさん自家消費したい方は蓄電池の大容量タイプがおすすめです。
これらのサイクルが「電気代をつくる」=「電気を有効に、自由に使う」ということにつながり、やさしく家計を助けることになります。
簡単に図解して、電気を使う時間帯をグラフに表して、さらに電気をつくる時間帯もグラフに表して、それらを重ね合わせたものが図1になります。
図1
昼間、太陽光でつくった電気はまず
A.家の中で使い、割高な電気代を減らしながら
B.余った電気は蓄電池にためます
蓄電池が満タンになったら
C.自動的に電気を売り、無駄なく使います
夕方になると太陽光の発電量が減るので、今度は蓄電池から電気を流し、割高な電気を買わないようにして、できるだけ電気代を減らします。
費用対効果は?
ここで、シミュレーションしてみましょう。
2023年 N様邸 太陽光発電シミュレーション
27坪 太陽光6.225kW搭載(3人家族 ご夫婦+お子様)
1つの例ですが、年間での経済効果が152,587円となり、15年では220万円強となります。
このような計算は15年先のメンテナンスが必要になりますが、その額は約30万円、さらには、その先の15年もまた、安定して経済効果が得られるのが特徴です。
簡単にシミュレーションをしてみましょう。
イニシャルコスト:太陽光パネル6.225kW搭載(標準取り付け工事込み)・・・175万円
(6.225kW×28万円/kW=174.3万円)
15年後のメンテナンス(パワーコンディショナーの交換)・・・30万円
経済効果:15年間・・220万円
計算すると、
220万円 -(175万円+30万円)=15万円
と、プラスの計算になります。
これは、1回目のメンテナンスが15年目にやってきますが、その前の12年で収支が逆転する計算になり、その後はプラスの計算が始まります。
つまり、長年使うと電気代でお得になるのです。(メンテナンスは15年に一度の目安で続けられると、継続的にお得になります。)
ここまでが原則的な考え方ですが、2023年4月より取り巻く環境が大きく変わって、この太陽光発電の使い方が前より若干、変わってきました。
気をつけることは?
2023年4月、電気代が15%高くなりました。
それにより、それまでは「いかに作り出した電力を売りに出すか?」つまりは余剰電力を売電するか?を中心として考えればよかったのですが、これからは「いかに作り出した電力を自分の家で使うか?」つまりは、いかに自家消費をするか?という考え方に変わってきました。
その理由とは、シンプルに太陽の光で「0円」で作る太陽光発電の電気は、
売電だと16円、
買電だと約35円
約2倍のメリットの差額が生まれたため、使う方が売り出すより利益があると考えられます。
そう考えると、日中、お仕事で不在がちな方には、
❶緊急の災害時にも使える蓄電池か
❷現在、深夜電力でお湯を沸かしているエコキュートを日中沸く上げるようにする
ことが、今後のメリットになります。
まとめ
日本全国の電力会社がこの一年で、電気代をあげました。
上げ方も微増ではなく大幅な上がり方です。
一般家庭の家計には打撃が大きく、電気代があがるニュースも常々、流される時代になりました。
何とかできないものかと考えると、有効打は限られているかと思います。
私も、電気代のシミュレーションを始めたいと思います。
そして、頭の中から、電気代の悩みを解消して、晴れ晴れとした気持ちで毎日が過ごせるようになりたいと思います。