こんにちは!
今回から定期的に”新しいテーマ“で書きはじめたいと思います。
題して「ひとつのこだわり☆」です!
このテーマができたのは、理由があります。
このコラムを書く際に“私だけのオリジナルなリフォーム”が完成することをお伝えしてきました。
それは各場所でリフォームするときに何かこだわりがあるならば、1つでいいのでそれを形にしましょう!と話してきました。
おそらく「太鼓判」になるお客様の事例を、毎日見学させてもらっていますが、どんなケースでも他にはない“こだわり”があることに気づきました。
それは、次のリフォームを検討される方がその事例を見た際に、何かしらの「ヒント」になっているだろうなと感じました。
なので、
私なりに今どきの事例に限らず、前の素晴らしい事例の中から“私だけのオリジナルなリフォーム”にあてはまる、
「ひとつのこだわり」
に焦点をあてて、お伝えできたらいいなあと思いました!
木材のこだわり
今回のお客様の「こだわり」は「木材のこだわり」です。
私の在籍する石友リフォームサービスの「木材のこだわり」は、構造躯体のこだわりなので
今回のこだわりというのは違っています。
もちろん、構造躯体の改修も一からやっていらっしゃいますが、
そのうえで、
「仕上がり材」のこだわり
いわゆる
「見た目にも木材をふんだんに使いたい!」
とご相談された初期段階から、おっしゃられていました。
しかも使う材料も描かれており、具体的にはこうおっしゃられていました。
それは、
●床材は無垢材で集成材の商品の中から、カリン材を使いたい!
●家にある古材を加工して、棚板や固定家具の扉などに使いたい!
の2点です。
これを最初、聞いたときは、ハードルが高いお方だ!と率直に思いました。
今から13年前のまだまだ若造の私にすると、そんな感想を持ったとしても何ら不思議ではありませんでした。
それからは知識を増やしていき、お客様の具体的なご要望にお応えしていけるように、日々連続的に新しい技術やデザイン性を学んでいき、ようやくたどり着くことができました。
今ではなつかしい事例であり、そのお客様とは今でもお会いできる親しい間柄にならせてもらいました。
そんな、具体的な事例の中身を、ピックアップしたいと思います。
材質・見た目の抜群な建材!カリン材!
まず選ばれた床材が「カリン材」ということで、当初の私は「?」が出てきました。
提案するときはいろいろな材種の床材がありますが「カリン材」はサンプル材を取り寄せて、初めて知りました。
後日談になりますが、「カリン材」は第一の希望品でその他の材種も気になるものを3種類抜粋していらっしゃいました。
だから、自ずとその材種の建材も取り寄せて比較して行かれました。
その結果として、やはり「カリン材」にされました。
ここで普通に考えていくつもの建材が横並びの印象を持ちがちかと思いますが、違いがはっきりしていました。
まず、美しい!
建材なのに、サンプルなのに、小さなものなのに、きれいな建材だと私は思いました。
しかも、リフォームを経験してきて私が初めて思ったことが、
「堅木」
という性質がいかにリフォームに向いているか、それは、お客様が選択された理由のひとつとして、
「傷つきにくい」
という性質と同じことを意味していました。
せっかく新しく直されるならば、できれば、
「新しいだけではなくて、長くその新しさを保ちたい」
という思いから「傷つきにくい」にたどりつきました。
その答えは、大正解でした。
13年前のお話しをさせていただいていますが、お客様のお家に他の用事で何度も訪ねておりますが、お世辞でも何でもなくあがらせていただくたびに美しさが実感でき、何度行っても、
「いまだにきれいなままですね!」
と言っています。
お客様の選択肢には、ただただ脱帽するばかりです。
古材の進化!材質はうそをつけない!
2つ目は、古材を使いたい!と言われたことです。
こちらの知識も乏しいままスタートしました。
これを実現するために、はじめての試みがありました。
それは、製材所に古材を持ち込んで加工することです。
かかる費用も全然わからないし、どういう仕上りで製材されるか、また近くの製材所ではなく、扱ってくれる業者さんを探すといったお客様との窓口としては、難題が重なっていました。
もちろん、その仕組みも流れもわかれば当たり前のことなのですが、その当時の若造には相当なプレッシャーを感じていました。
「お客様の古材が、うまく製材できるのかな・・・」
それが、率直な感想でした。
あとでご紹介しますが、
製材所での作業は初めてでしたが、まさに「木の専門家」による作業で、音やにおいが新鮮な作業でした。
ここでの作業により、初めて姿を現すように新鮮な形でお披露目いたしました。
ここでの印象は、
「きれいな木目が大きくカットされた木材に出てきて、まるで旅館の飾りの銘木のようだ!」
でした。
あとからおさらいしていますが、この木は、
「けやき」
という木材でした。
こんな高そうな木材ですが、なぜお客様がもっていらしたか?
答えは、
「先祖が家を建てるときに、昔だと長持ちさせるために、わざわざ家の大事なところにこんな木材を使って長持ちさせることに注力していたらしいよ!」
「代を継いできて、私のところで木材だけは高く丈夫なので保存しているんだよ!」
納得できる、深みを感じる材料だなあと思いました。
ここでも、私に緊張感を感じさせる“銘木”でした。
このような木材が仕上がりに使われる現場は、なんと貴重な体験だろうかと思いました。
それと同時に、お客様の想いを、このように託されたことで
「よりしっかりと、仕上がりまでをぬかりなくやり抜こう!!」
と心に誓いました。
こんな経験をさせてもらい、今でも談笑できるお客様が貴重なお時間を頂きまして本当にありがたく思わせていただいております!
こんな「わたしのこだわり」はたずさわれた私どもも宝物のような経験として、今回お披露目させていただきました。
このあとにも、いろいろなケースがあると思うので、
「ひとつのこだわり☆」
としてご紹介させていただきます!
古材の再生①:テレビの棚板
古材の再生②:飾り板
古材の再生③:テレビの下の収納扉・引き戸と棚板
石友リフォームサービスは、お客様のさまざまなこだわりを実現できるリフォームのご提案をさせていただいております。お気軽に最寄りの店舗にてご相談ください。