蒸し暑い夏、窓を開けて涼しくしたり虫の侵入を防いだりするために網戸が使われます。そこで気になるのが防犯性。網戸はすぐに破れそうで、空き巣や不審者に侵入されないか不安に思う人も多いでしょう。
そこで本記事では、防犯性から見た網戸について解説していきます。網戸まわりの8つの防犯対策についてもご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
そもそも網戸の防犯性はどうなのでしょうか。結論、網戸だけだと簡単に空き巣や不審者が侵入できてしまいます。網戸には窓のようにカギがついていないため、開閉が容易です。もし開閉できないようにしても、破ることができるため、防犯性能は低いといえます。
また、引き違い窓などの網戸は、簡単に取り外せるため防犯性は皆無です。
前提として、空き巣は「人がいない家を狙う」という先入観はもたない事が重要です。家の中に人がいる状態でも、誰もいない部屋を狙って侵入することがあるからです。
そのため、人がいない部屋の窓を開けて、網戸の状態にするのは危険です。たとえば、昼食をとるために家族がダイニングに集まっているときに、他の部屋が網戸の状態になっていると侵入されるおそれがあります。
また夜寝ているときは「部屋に人がいない状態」といっても過言ではありません。寝ているときに警戒することは不可能なため、寝ているときに網戸の状態にするのは危険です。寝苦しさを避けるためなど、どうしても網戸の状態で過ごしたい場合は、これからご紹介する8つの防犯対策を行っておいてください。
ここでは、網戸まわりの8つの防犯対策をご紹介します。その8つは次のとおりです。
●窓のまわりの音を立てやすいものを置く
●センサーライトを取り付ける
●防犯ブザーを取り付ける
●補助錠を取り付ける
●ステンレス製の防犯性の高い網戸に取り替える
●面格子を取り付ける
●シャッターを取り付ける
●縦すべり出し窓や横すべり出し窓に変える
それぞれの防犯対策について一つずつ見ていきましょう。
空き巣が家に侵入するときに大きな音が鳴れば、侵入を諦めやすくなります。外に音が鳴りやすいものを設置すれば、未然に侵入を防ぐことも可能です。具体的な対策として、窓付近の地面に砂利を敷きつめると足音を際立たせることが可能です。難しい場合は、音が立ちやすい障害物を置いておくとよいでしょう。
人を感知して光るセンサーライトを取り付けるのも、防犯対策になります。侵入しようとしたときに突然光ることで威嚇の効果をもたらします。明るいことは不審者にとってはプレッシャーになるため、侵入を拒める可能性が高まるわけです。
しかし、センサーライトの設置場所には注意しなければなりません。手が届く場所に設置すると取り外される可能性があり、反対に遠い場所に設置するとセンサーが反応しない場合があるからです。センサーライトの感知範囲をチェックしたうえで適切な場所に設置しましょう。
網戸の内側に防犯ブザーを取り付ければ、網戸のスライドに応じて大音量の音が鳴るため、侵入者の侵入を妨ぐことができる可能性があります。
空き巣は、誰にもバレないように人通りが少なく死角になった住宅を狙う傾向にありますが、防犯ブザーの音が鳴ると「バレてしまう」と焦らせることができます。もしも、自分が家にいる間に侵入された場合には気付くこともできるため、身の安全を守ることにもつながります。
補助錠を網戸のサッシ部分に取り付ければ、網戸がスライドできなくなります。補助錠は内側からならすぐに開錠できますが、外側からは開けられません。空き巣が補助錠のついた網戸から侵入するには補助錠を壊すか、網戸を破るしか選択肢がなくなります。
補助錠の取り付けのみだと防犯対策としては弱いですが、他の対策と組み合わせれば十分な効果を発揮するので、網戸の取り替えや防犯ブザーの取り付けなども一緒に検討しましょう。
網戸自体の防犯性を高めるために、ステンレス製の網戸に替えるのも有効な防犯対策です。一般的な網戸には、ナイロンやアクリル樹脂が使われていますが、破りやすいため防犯対策にはなりません。ステンレスに変えれば、特殊な器具を使わない限りそう簡単に被れないため、防犯性は多少高くなります。
ステンレスの網戸は費用が高くなりますが、その分寿命が長いため、長期的な視線で見るとコストパフォーマンスもよいです。もし、ステンレス製の網戸に替える場合は、専門業者に依頼しましょう。
面格子とは、窓の外側に取り付ける金属製の格子のことです。面格子を取り付けることで、外からの侵入が難しくなるうえ、台風による飛来物も防げる効果があります。
面格子を取り付ける場合は、素材についても考慮しましょう。木製やアルミ製はデザイン性は良いですが、切断に弱いため防犯面では不利です。防犯を考えると、面格子の素材はステンレス製や鉄製、鋳物を選ぶことをおすすめします。
また、室内面格子と室外面格子がありますが、いずれも防犯効果は期待できるため使い勝手や設置場所などから選んでください。
シャッターは、防犯対策になるうえ台風による飛来物対策にもなります。おそらく、シャッターと聞くと光や風を完全にシャットアウトするものをイメージするかと思いますが、中には、防犯対策にもなり、採光・通風もできるシャッターがあります。
さらに近年は、電動のシャッターも登場しています。リモコン一つで開閉できるため、開閉の手間もかかりません。これからリフォームでシャッターの取り付けを考えている方は、電動シャッターも検討してみてはいかがでしょうか。
窓をリフォームして、縦すべり出し窓や高い位置に横すべり出し窓に変える方法もあります。縦すべり出し窓とは、窓が縦方向を軸にして、室外側にすべり出しながら開く窓です。一方、横滑り出し窓は、窓が横方向を軸にして、室外側にすべり出しながら開く窓になります。
どちらも人が通れる隙間がないため、防犯対策として有効です。横すべり出し窓に変える場合は「高い位置」に設置することも大切になります。
窓を開けて網戸にしなくても快適に過ごせるようになる方法があります。それは「断熱性を上げること」です。断熱性が高いと、夏には外の暑い空気を中に入れず、冬には中の暖かい空気を逃がさなくなります。
そのため、蒸し暑い夏でも窓を開けなくとも快適に過ごせるようになるわけです。築年数が20年、30年と経過して断熱性の低さや低下を感じている方は断熱リフォームを検討してみてはいかがでしょうか。
網戸は蒸し暑い夏に欠かせないものです。快適に過ごせるように、夏は窓を開ける方が多くなる時期でもあります。しかし、防犯面で考えると網戸は不安なものでもあります。そこでおすすめなのが今回ご紹介した8つの防犯対策です。
●窓のまわりの音を立てやすいものを置く
●センサーライトを取り付ける
●防犯ブザーを取り付ける
●補助錠を取り付ける
●ステンレス製の防犯性の高い網戸に取り替える
●面格子を取り付ける
●シャッターを取り付ける
これらを組み合わせることで、より防犯対策の効果が期待できます。もし、これらの防犯対策でも心配であれば、断熱リフォームをして窓を開けなくても良い状態にしましょう。いずれにしても、石友リフォームサービスに相談してもらえれば最適な方法を提案できますので、ぜひお問い合わせください。