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【事例付き】二世帯住宅への増築リフォーム|間取りの種類や押さえておくべきポイントも[Vol.1064]
二世帯・増築
2025.02.13

【事例付き】二世帯住宅への増築リフォーム|間取りの種類や押さえておくべきポイントも[Vol.1064]


「実家で二世帯同居を始めたいけど、今の間取りでは窮屈かもしれない」


「両世帯のプライバシーを保ちながら、家族の交流も大切にしたい」

 

そんな悩みを抱える方はいらっしゃらないでしょうか?

 

 

そんな方に選択肢の一つとしておすすめなのが、既存の間取りを活かしながら必要な空間を増やせる「増築リフォーム」です。新築よりも費用を抑えながら、それぞれの世帯に合わせた住宅に変えることができます。

 

 

この記事では、増築を活用した二世帯リフォームのポイントやメリット・デメリットを中心に解説します。実際に当社で行った施工事例もご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

 

 

 

増築して二世帯住宅にリフォームするときの間取りの種類


増築して二世帯住宅にリフォームする際、「完全分離型」「一部共用型」「同居型」「離れ」の4つの間取りの種類があります。

 

 

完全分離型は、玄関やキッチン、浴室などのすべてを親世帯と子世帯で完全に分けます。増築して新たに水まわりを設けることで、両世帯は独立した生活を送ることができます。

 

 

一部共用型は、玄関やリビングなど、共有スペースを作りながらも、寝室や水回りなどのプライベート空間は分けます。適度な距離感を保ちつつ、家族の交流もできるタイプです。

 

 

同居型は、キッチンやリビング、浴室など、ほとんどの設備を共有し、寝室などの個室のみを分ける間取りです。

 

 

離れは、敷地内に別棟を増築する方法です。完全に独立した生活空間を確保できるため、両世帯のプライバシーを最も保ちやすい間取りです。

 

 

 

増築して二世帯住宅にリフォームするときに考えておきたいポイント

 


増築を活用した二世帯住宅へのリフォームでは、間取りの種類ごとに考えておきたいポイントがあります。

 

 

完全分離型では、両世帯それぞれの生活動線をしっかりとイメージすることが大切です。来客時のことも考え、玄関まわりは余裕をもった広さを確保しましょう。寝室の配置は生活音が気にならない位置に設定し、リビングは採光や通風の良い場所への配置をおすすめします。また、高齢の親世帯がいる場合は様子を把握しやすい間取りの工夫も必要です。

 

 

一部共用型では、どの空間を共有し、どの部分を分けるかの検討が大切です。とくに、家族が顔を合わせやすいリビングや玄関などの共有スペースは、両世帯の生活リズムに配慮したルールを決めておくとよいでしょう。増築部分を寝室や個室として活用する場合は、お互いのプライバシーが守られる間取りかどうかもチェックすべきポイントとなります。

 

 

同居型は、家族の交流を重視した間取りですが、それだけに生活ルールの取り決めが重要になります。特に、キッチンやリビングなどの共有スペースの使用時間帯や、収納スペースの使い分けなど、具体的な生活ルールを家族で話し合っておく必要があります。

 

 

別棟(離れ)の場合は、プライバシーは確保できますが、いざという時の対応が難しくなります。日常的な行き来のしやすさや、緊急時の連絡方法なども考えておきましょう。雨の日や夜間の移動も想定し、屋根付きの渡り廊下を設けるかどうかなども検討が必要です。

 

 

 

 それぞれの間取りの種類のメリット・デメリットを把握しておく

それぞれの間取りの種類には、以下のメリット・デメリットがあります。

 

間取りの種類


 


完全分離型

 

メリット


・プライバシーを最大限確保できる
 

・生活時間を気にせず過ごせる

 

・両世帯の生活スタイルを尊重できる

 

 

デメリット


・設備が2セット必要で費用が高額

 

・広いスペースが必要

 

・水道光熱費は世帯ごとに発生

 

 

 

 

一部共有型

 

メリット

 

・設備の共有で費用を抑えられる

 

・適度な距離感で交流ができる

 

・必要な設備だけ分けられる

 

 

デメリット

 

・共有部分のルール決めが必要

 

・生活音が気になることも

 

・水道光熱費の割合決めが必要

 

 

 

 

 

同居型

 

メリット


・費用を抑えられる

 

・家事や育児の協力がしやすい

 

 

デメリット

 

・プライバシーの確保が難しい

 

・生活時間の調整が必要

 

・収納の使い分けが必要

 

 

 

 

 

離れ

 

メリット


・互いの生活を気にせず過ごせる

 

・独立性が最も高い

 

・将来的な活用の幅が広い

 

 

デメリット

 

・工事費用が高額

 

・十分な敷地面積が必要

 

・親を見守りにくい

 

 

 

どの間取りを選ぶかは、生活スタイルや予算によって大きく変わってきます。

 

完全分離型は、お互いのプライバシーを重視する家族に適していますが、費用面での負担は大きくなります。

 

 

一部共用型は、程よい距離感を保つことができ、費用面においてもバランスの取れた選択といえるでしょう。

 

 

同居型は、家事や育児のサポートが必要な場合や、費用を抑えたい場合に検討したい選択肢です。

 

 

 

ただし、ルールの取り決めが必要になることが多いため注意が必要です。

 

 

また、離れは独立性を大切にしたい場合の選択肢ですが、さまざまな制約があることを理解しておきましょう。

 

 

 

 将来的な活用方法を想定しながら間取りを決める

 

増築をともなう二世帯リフォームでは、いまの家族構成だけでなく、将来の家族構成も見据えることが大切です。

 

たとえば、いまは子どもが小さくても成長すると個室が必要になる場合があります。そのほか、親世帯の加齢にともない体が不自由になる可能性を見越してバリアフリー化の検討も重要です。

 

 

また子どもが独立した後のことも考慮に入れることで、住み継げる住宅を作ることができます。

 

 

このようなことを考慮しながら、間取りを決める際は可変性のある設計や用途に応じて柔軟に活用できる住宅づくりを意識してみるとよいでしょう。

 

 

 

実家を増築して二世帯住宅にリフォームした事例

 

ここでは、実家を増築して二世帯住宅にリフォームした事例を3つご紹介します。

 

 

 事例1.キッチン増築で叶えた7人家族の理想の住まい


出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/renovation/case/details_066.html

 

 

築24年の住宅を、7人家族が快適に暮らせる空間へとリフォームした事例です。大家族であるお施主様は、限られた空間での暮らしに悩みをもっていました。

 

 

そこで、キッチンスペースを増築することで、家族の団らんの場となる広々としたLDKを実現。ダイニングには可動する大容量本棚を設け、家族の書物をすべて収納できる工夫もしています。さらに、増築部分には室内物干しスペースを確保し、家事効率も大幅に向上しました。

 

 

内装に関しては、ブルーグレーとウォールナットで統一感のある落ち着いた空間に仕上げています。建具は重くなりすぎないようホワイトを採用するなどの工夫により、大人数でも快適に暮らせる住まいとなりました。

 

 

 

 事例2.プライバシーを確保した寝室増築の二世帯住宅

出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/renovation/case/details_048.html

 

 

築30年の住宅で行われた増築リフォーム事例です。このリフォームでは、ご両親と同居するにあたり、お互いのプライバシーを守りながら、将来的な家族構成の変化にも対応できる住まいを目指しました。

 

 

増築により新設した寝室は、両世帯の生活空間の間に収納を設けることで、生活音を軽減しています。それにより、プライバシーを確保しながらも、家族を見守ることができる距離感を実現しました。さらに、ご高齢の家族への配慮として、トイレは手すりを設置し、床材には滑りにくい素材を採用しています。

 

 

また、ペットとの暮らしにも配慮し、LDKには専用スペースを設けています。

 

 

 

 事例3.新旧が調和する二世帯のサステナブル住宅

出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/renovation/case/details_047.html

 

 

築60年以上の住宅を二世帯で快適に住める住宅へとリフォームした事例です。玄関と親世帯用の寝室を増築することで、冬場の寒さや使いづらい間取りといった長年の課題を解決しました。

 

 

このリフォームで特徴的なのは、世帯ごとに異なるデザインの内装にした点です。子世帯は白を基調とした明るく開放的な空間に、親世帯は黒と濃い木目を組み合わせた落ち着いた空間にしたことで、それぞれの世帯に合った生活空間を実現しました。

 

 

また、増築部分を含め、耐震・断熱性能を向上したことにより、将来的にも長く安心して住めるようになっています。

 

 

 

増築して二世帯住宅にリフォームするときの注意点

 


増築を使った二世帯住宅へのリフォームでは、いくつか注意点があります。

 

まず、建ぺい率や容積率の規制で、増築できる範囲が制限されることがあります。

 

「建ぺい率」は、敷地に対して建物が占める割合のこと、「容積率」は、敷地に対する建物の床面積割合のことです。

 

これらの定められた割合をオーバーしてしまうと、増築ができません。

 

 

さらに、既存建物の状態も増築できるかどうかに大きく影響します。

 

とくに上階への増築では、既存建物が増築部分の重量に耐えられるかの確認が必要です。

 

基礎や柱、梁の状態によっては、大規模な補強工事が必要になることもあります。また、築年数が古い建物の場合、耐震基準を満たしているかの調査も必須です。

 

 

加えて増築の規模が10㎡を超える場合や、構造に関わる大きな工事を行う場合は「建築確認申請」が必要です

 

 

申請には専門的な知識が必要な手続きが含まれるため、リフォームの相談とあわせて専門業者に必ず確認するようにしましょう。

 

 

 

まとめ


増築を活用した二世帯リフォームは、適した間取りを選ぶことで、家族の生活スタイルに合った住まいを実現できます。ただし、建築規制や既存建物の状態など、さまざまな制約をクリアする必要があります。

 

 

そんななか、増築による二世帯住宅リフォームを成功させるためには、実績豊富な専門家への相談が不可欠です。そのため、依頼者の要望を理解して、柔軟に提案できる業者を選ぶことが大切になります。

 

 

そこで二世帯住宅へのリフォームを検討している方は、数多くの実績とお客様一人ひとりの要望に寄り添った提案が強みの「石友リフォームサービス」にぜひご相談ください。ご希望に近い事例をご紹介しながら、オリジナルのご提案をさせていただきます。

 

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