日本らしい古民家のテイストを残したまま住宅をリフォームできるということで人気が高まってきている「古民家再生リフォーム」。
ただ、築年数の古い古民家再生リフォームは大掛かりなリフォームになることも多く、大変です。
実際、
「古民家再生っていくらぐらいかかるんだろう…」
「専門的なリフォームみたいだけど、どこに依頼すればいいんだろう…」
と、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
この記事では、事例を交えながら、古民家再生リフォームについて詳しく解説していきます。古民家再生リフォームにかかる費用やよくある失敗事例などについても紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/s_works/17.html
古民家再生リフォームとは、趣やデザインなど古民家の良さを残しつつ、今のライフスタイルに合った設備や間取りを取り入れて生活の質の向上を図るタイプのリフォームです。
日本には築100年近い、あるいは築100年以上になる住宅が数多くあります。それらの住宅ははるか昔に建てられたとは思えないほどしっかりとしていますが、やはりそれだけ築年数が経過していると、ところどころに劣化が見られることも少なくありません。
また、建てられた当時の需要に合わせた設備や間取りになっているため、現代のライフスタイルと合わないというデメリットもあります。
古民家再生リフォームでは、古民家の良いところは残しつつも、リフォームによってそういった問題を解消していくわけです。
大切な我が家を子や孫に受け継いでいきたいと考える方や日本ならではの雰囲気が味わえる古民家に魅力を感じる方が増えてきているということもあって、そんな古民家再生リフォームに注目が集まっています。
古民家再生リフォームは、築年数が経過していて住宅の劣化が全体的に進んでしまっている関係上、リフォームにかかる費用が高額になる傾向にあります。おおよその相場は1,500〜2,000万円ほどです。
住宅の強度を高めるための耐震工事や断熱性能を高めるための断熱工事、間取りの変更といった大掛かりな工事を行うことも少なくないため、どうしても費用が高額になってしまいます。
ただ、古民家再生リフォームにかかる費用は住宅の状態やリフォームの内容によって大きく異なるので、正確な費用を知りたい場合はリフォーム業者に見積もりの作成を依頼するようにしてください。
最近はYouTubeやInstagramなどのSNSが発展した影響もあって、DIYでのリフォーム方法に関する情報を簡単に手に入れられるようになってきています。
そのため、「自分でもリフォームできるのでは?」と考える方も少なくありませんが、古民家再生リフォームを自分で行うのはあまりおすすめできません。
ここまで紹介してきたとおり、古民家再生リフォームでは、
●屋根や外壁の修繕
●耐震補強
●断熱工事
●間取りの変更
など、専門的で大規模なリフォームが必要になることも珍しくありません。
そういった専門的で大規模なリフォームをDIYで対応するのは簡単ではなく、DIYを得意としている人が対応するならまだしも、DIYの経験がほとんどないような方が対応するのはほぼ不可能です。
「自分で対応してみたものの上手くいかず、結局業者にお願いすることになってしまった…」というケースも少なくないので、失敗したくないのであれば、業者に依頼して対応してもらうようにしましょう。
古民家再生リフォームでは、業者に対応を依頼したとしても、後悔したり失敗してしまうようなケースもあります。
ここからは、古民家再生リフォームで後悔する人によくある3つの失敗事例について解説していきます。
古民家再生リフォームの対象となる古民家には築100年以上経過している住宅も少なくないと紹介してきましたが、そこで注意が必要なのが「住宅の劣化の進行度合い」です。
住宅の劣化が進んでいれば進んでいるほどその修復にお金がかかるので、古民家再生リフォームでは「劣化している部分の修復に想定よりもお金がかかってしまい、予算を大きくオーバーしてしまった…」となってしまうケースが少なくありません。
月々の返済を考えると予算オーバーは避けておきたいところなので、どういった工事が必要になるのかしっかりと調査してもらい、費用を明確にした上でリフォームに取り組むようにしましょう。
古民家再生リフォームは一般的な住宅のリフォームとは異なる専門性の高いリフォーム工事です。
そのため、施工する業者にも専門性や高い技術力が求められます。
古民家再生リフォームに関する実績が少ないリフォーム業者や実績のないリフォーム業者に施工を依頼してしまうと、不具合が発生し、追加での工事が必要になることもあるので注意しなくてはいけません。
リフォーム業者のホームページに古民家再生リフォームの施工事例が掲載されているかどうか確認して、なるべく実績が豊富な業者に依頼するようにしましょう。
「古民家=ただ築年数が古い住宅」というわけではありません。住宅そのものの造りが今の住宅とは大きく異なっていたり、間取りや導入されている設備が大きく異なっていたりすることも多々あります。
古民家再生リフォームではそのことを理解し、それら古民家ならではの特徴を活かしながらリフォームしていくことが重要になってくるわけですが、その条件を満たしているリフォーム業者は少なく、対応できる業者を探すのに時間と手間がかかります。
古民家再生リフォームを検討しているのであれば、この現状を理解し、なるべく早い段階から業者探しを始めておくことが重要になります。
古民家再生リフォームを検討する際に参考にしたいのが、実際に古民家再生リフォームを行ったお宅の施工事例について。
施工事例を確認しておけば、住宅のビフォーアフターを画像で確認しながら施工のポイントや注意点を事前にチェックしておくことができるので、非常に参考になります。
石友リフォームサービスでの古民家再生リフォームの施工事例の中から特に参考になりそうな事例を7つピックアップして紹介していきます。
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/s_works/9.html
こちらは築61年になる古民家を二世帯リフォームした方の事例です。
奥様のご実家の使用していない部屋と農機具置き場になっていた蔵をリフォームさせていただきました。
お客様のご要望は以下のとおりです。
●蔵の持つ趣と現代のデザインを融合させた住まいにしたい
●動線を整え、収納を充実させたい
●耐震性能や性能の向上にもこだわりたい
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/s_works/9.html
お客様の要望を叶えるため、土蔵を改修して水回り分離型の二世帯リフォームを実施。コンパクトな間取りにしつつ適材適所に収納を設けたことで、動線と収納に関する要望もクリアしています。
ペットの猫ちゃんや家族が快適かつ楽しんで生活できるようキャットステップやキャットウィークも設置。また、デザイン性や機能性を高めるだけでなく、耐震性能の問題も国の定める基準を満たすレベルにまで向上させました。
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/s_works/17.html
こちらは、築100年にもなる古民家を全面リノベーションしたお宅の事例です。
しっかりとした造りの立派なお宅ですが、築100年の物件ということもあり、水回りの老朽化、耐震性能に不満や不安を抱えられている状態でした。
それらの不満や不安を解消と、由緒正しい古民家の伝統的な趣を活かしつつ暮らしやすい空間を実現してほしいとの要望を受け、リノベーションに着手しました。
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/s_works/17.html
お客様が不満を感じられていた水回りの空間は、コンパクトにまとめ効率を重視。広縁の仕切りをなくしたり、LDKを36帖の大空間にするなど、開放感にもこだわっています。
先代との思い出が残る和室空間は、内装のリフレッシュにとどめ、既存の趣や良さを残しています。
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/s_works/36.html
こちらは、築112年の古民家をリノベーションした事例です。
お施主様は、子や孫の世代が安心安全に生活できる、快適に過ごせる住まいにしたいと思い、全面改修を決心されました。
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/s_works/36.html
耐震補強工事と断熱工事で住まいの性能を向上させつつ、室内空間は和モダンな空間にリフォーム。収納を充実させたり、外に洗濯物を干せる期間が短い北陸という地域性をカバーするための室内サンルームを設けるなど、機能性にもこだわっています。
明るさにこだわった客間は家族が生活する空間としっかり分けられており、いつでも綺麗な状態を保てるようになっています。
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/case/details_43.html
こちらは、築85年の古民家をリフォームした事例です。
古民家らしい立派な外観の住宅ですが、冬場の寒さに悩まされ、強度にも不安を抱えられていました。
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/case/details_43.html
重厚感のある立派な外観の雰囲気は残しつつ、内装を和モダンな雰囲気が感じられる空間にリフォーム。吹き抜けのあるリビングには床暖房も設置されているため、夏場は涼しく冬は暖かい、非常に過ごしやすい空間になっています。
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/case/details_89.html
こちらは、石川県にある築100年の古民家再生リフォームの事例です。
何代も引き継がれてきた立派な住宅をこれからも大切にして次の世代に引き継いでいくためにリフォームに着手。
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/case/details_89.html
日が入りにくくて室内が暗くなってしまいがちという問題を抱えていましたが、どの部屋にも大きな窓からしっかりと日が入ってくるようリフォームしたため、部屋の暗さに悩まされることがなくなりました。
また、古民家特有の寒さ対策として、
●断熱材
●ペアガラス
●蓄熱暖房器
などを取り入れていることもあり、寒さの厳しい冬でも快適に過ごせる空間になっています。
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/case/details_390.html
こちらは、築65年の古民家をフルリフォームした事例です。
施主であるM様の、
●段差を解消してほしい
●寒さを解消してほしい
●虫が入ってくるのをどうにかしたい
●子ども部屋を設けたい
●広くて明るいLDKで生活したい
●親戚が集まれる和室がほしい
といった要望を叶えるためリフォームを実施。
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/case/details_390.html
床材やクロスなどの内装材にこだわった広々としたLDKは、天井や壁、床に断熱材を入れているだけでなく、床暖房も入っているので、もう寒さに悩まされることはありません。落ち着いた和室を用意したことで、法事などで親戚が集まる場所を確保できるようにもなりました。
また、バリアフリーリフォームも実施しているため、段差の問題も解消されています。
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/case/details_611.html
こちらは、石川県にある築70年の古民家をリフォームした事例です。
施主様が祖父から受け継いだ住宅ですが、瓦や屋根などを中心に痛みや劣化が目立っている状態でした。
また、「将来を見据えてバリアフリーに配慮した住宅にしたい」とのことでしたので、バリアフリーリフォームもあわせて実施することに。
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/case/details_611.html
老朽化した屋根や外壁をリフォームし、高性能な断熱材や樹脂サッシを導入したことで、省エネ性能の高い快適な住宅に生まれ変わりました。
将来介護が必要になってしまったときでもストレスなく利用できる広いトイレを取り入れるなど、バリアフリーにも配慮されています。
古民家の雰囲気や趣を残したまま今のライフスタイルに合わせられる古民家再生リフォームは、おすすめのリフォーム方法の一つです。思い出のある大切な住宅を次の世代に残せるという点も古民家再生リフォームの魅力的なポイントになります。
ただ、古民家再生リフォームは一般的なリフォームとは異なるより専門性の高いリフォームで、大規模な改修が必要になることも少なくありません。
そのため、「どのリフォーム業者に工事を依頼するか」が、とても重要になります。
施工事例の項目でも紹介させてもらったとおり、当社は古民家再生リフォームの実績が豊富なリフォーム業者です。
住宅の補強工事や断熱工事、バリアフリーなどの問題を解決する方法を踏まえつつ、お客様が理想とする住宅を実現するためのプランニングを提案いたします。
古民家再生リフォームを検討中の方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。