1.「お盆明けからお正月まで」は4ヶ月半！
2. リノベーションの工事期間は6～8ヶ月ほどかかる！
3. リフォームの工事期間は1～3ヶ月とさまざま！
4. 屋外の工事（屋根工事、外壁工事、外構工事）は10月に完了するのが目安！
5. リフォームが始まる「前」と「終わり」の時期をよく考える！
6. リノベーションやリフォームの費用は？
7. まとめ
梅雨明けして、真夏の暑さが本格的になってきました。
北陸の天候からすると、例年よりやや遅めの梅雨明けではないでしょうか。
暑さは相変わらずですが、お盆が近づくと朝晩の日差しが少し和らいできました。
また、雨の降る時期から比べると「そろそろリフォームをすすめようかな！」と計画を前から考えておられる方々は、具体的に実行され始めるように見受けられます。
加えて、お盆休みがあると、なんとなく「お盆明けから、リフォームを始めよう！」と考える方々も多くいらっしゃる感じがします。
これは今年に限らず、例年通りの傾向です。
１年間の年中行事や天候に合わせて、習慣は長年過ごしてきて変わらずに普遍的なものです。
そうなるとリフォームはもちろん、最近はリノベーションも含め、お住まいの改築、改修、増築などの工事を始めたいという方も、このお盆の後から考えられる方が多くなります。
そこで注意が必要なのは「始まり」と「終わり」のある工事が「遅くとも、次の年が始まる前に終わるだろう！」と思われる方が多いですが、大事なのは工事には「工期」が必ずあり、内容によって１週間のものから、場合によっては１年かけてかかることもあります。
何を言いたいかというと、慣習や予想で「工期」は読めないし、正確に知った方が自然と無駄なストレスを感じることなく迎えられる、ということです。
今回は、その点についてお話させていただきます。
ここで「リノベーション」と「リフォーム」について言葉の違いをお伝えします。
「リノベーション」は、建物や施設の改修を指します。具体的には、既存の住宅や施設の破損した部分や古くなった箇所を修復し、以前と近い状態に戻すことです。水回り（お風呂、トイレ、キッチンなど）の設備を新しいものに取り替える際にもよく使われます。一般的には「リフォーム」は部分的で限定的な改修を指し、一方で「リノベーション」は大規模な改造を行い、建物の用途や機能を変更して性能を向上させることを意味します。
つまり「リノベーション」は、工事期間は「リフォーム」よりも長いものとなります。
そうすると、実際にはどのくらいの工事期間がかかるのでしょうか？
それはケースによりますが、６～８ヶ月ほどかかると思われます。
ここで工事期間の定義によりますが、例えば、職人や業者がかかわる工程がおわると、引き受けた会社のいわゆる「完工検査」がはじまり、そこでチェックして不具合がある場合は、手直し工事が始まります。さらに「完工検査」がおわるとお施主様と建築会社の合同での検査、いわゆる「施主立会い検査」を行い、工事の途中に変更された点や仕上り材の見た目の不具合などを検査して、実際に住み始められるように、手直し工事が始まります。
この２つの検査によっては、３週間～４週間ほどかかると思われます。
そうした場合、限られた時間の中で、あわてて工事期間を迎えるとしたら、別のトラブルが発生することも考えられるし、他のリノベーションの工事現場も同じく期間を絞られるとしたら、手掛ける職人や業者の頭数が増えないのに、引く手あまたの状況になりかねなく、工程にもトラブルが発生する要素も踏まえています。
そういうことから、余裕がある工程が問題が少なく、リノベーションの完成を迎えられると思われます。
リフォームは部分的で限定的な改修を意味しますが、１部屋の改修なら、１週間から３週間と限定されますが、２部屋以上やパブリックスペース（廊下や玄関など）の改修範囲が増えてくると工事期間は、１ヶ月以上になるケースもでてきます。
そうすると、注意が必要になるのはどのくらいの範囲がどのくらいの工事期間がかかるかということです。それらの目安は直す範囲によって異なります。
以下は、概してどのくらいかかるかを表しています。
仕上がり材の交換をするかどうかによって、リフォーム工事の日数は変わります。一般的には、仕上り材の交換を伴う場合、以下のような目安があります。
●床材の交換
・フローリングやクッションフロアの張り替えなら、１～２日程度。
・タイルの張り替えや畳の張り替えも同様に１～２日程度です。
●壁材の交換
・壁紙の張り替えなら、１日から２日程度。
・クロスの張り替えも同様に１日から２日程度です。
仕上がり材の交換を含めたリフォーム工事の日数は、具体的な工事内容や作業量によって異なりますので、詳細な見積もりを依頼することをおすすめします。
構造材の交換を伴うリフォーム工事は、より複雑で時間を要することがあります。以下は、構造材の交換を含めたリフォーム工事の目安です。
●柱や梁の交換
柱や梁の劣化や補強が必要な場合、１週間以上かかることがあります。構造計算や設計が必要です。
●床下の補修
地下の床下スペースの補修や断熱材の交換も時間を要します。１週間以上かかることがあります。
●間取り変更
柱や梁の移動に伴う間取り変更も考慮する必要があります。２週間以上かかることがあります。
構造材の交換を含めたリフォーム工事は、専門家との相談や詳細なプランニングが必要です。工事のスケジュールや日数は、具体的な状況によって異なりますので、リフォーム業者に相談してみてください。
屋根工事や外壁工事や外構工事（外部土間工事や雨水の排水溝工事など）は、天候に左右されることで工事期間が確実になりにくいです。晴れ間の続く天候のうちに工事が終わると良いと思います。
具体的には、年間でいうと春の４～５月くらいと秋の９月～１０月くらいが天候不順が少なく工程が予測しやすいため、完了の目安を立てやすいです。
もしその時期がずれてきたら、雨の降る季節になってくるので早めに完了することを、専門業者と話して進めるようにしましょう。
リフォームが始まる「前」というのは、一般的に請負契約までの期間と、請負契約して着工までの期間が３～５週間かかります。リノベーションだと２ヶ月～３ヶ月くらいかかります。
ただし、具体的な工程や規模によって異なるため、以下の流れを参考にしてください。
1. リフォームの目的を明確にする
・現状の不満点を整理し、改善したいポイントを洗い出します。
・どの部分を優先的にリフォームしたいのかを決めましょう。
2. 優良リフォーム会社を選ぶ
・過去の施工実績をチェックし、信頼性のある業者を選びます。
・リフォームの得意分野や特徴を考慮して選びましょう。
3. リフォームプランを決める
・見積もりを依頼し、リフォームプランを決定します。
・契約および支払いを行います。
4. 施工開始
・最終的なプラン確認の後、施工が開始されます。
リフォームおよびリノベーションの「終わり」の時期は、前述の「検査」があってからのお引渡しがあります。
この時期と年中行事が重なってくると、慌ただしい季節を迎えます。そんなときも万が一、完成の予定が数日間ずれることになると、より一層慌ただしくなって、あっという間にお正月を迎えることになりかねません。
ここは、一つのご提案をさせていただくと、落ち着いた完成の時期を作り出して、問題が起きにくい状況をつくるのが良いと思います。
具体的には、完工後のお引渡しを年内に終わらせるのではなく、お正月をご自宅以外で過ごす提案です。工事期間の「仮住まい」のアパートを１ヶ月延長するとか、あるいは年末年始は旅行の予定をくんだり、親戚の家によらせてもらう予定を組んで置いたり、いろいろな案があるかと思います。そうすることで、リフォームの完成はより良くなるかと思います。
「リノベーション」と「リフォーム」は、住宅の改装工事を指しますが、それぞれ異なる意味と範囲があります1。具体的には
●リノベーションは、既存の建物に新たな機能や価値を付け加える改装工事を指します。例えば、間仕切りを広くする、キッチンを現代的で機能性の高いものに変更するなどが該当します。
●リフォームは、ボロボロになった部分を修復する、老朽化したスペースを新しく改装するケースを指します。
リノベーションの費用は、工事の範囲や広さによって大きく異なります。部分的な工事ならば約200万円から300万円前後が相場ですが、住宅全体の間取りや設備を一新するようなリノベーションでは500万円を超えることもあります。費用が高くなると、自然と工事期間は伸びてきます。
具体的な事例を参考に、自分らしい暮らしを実現できる理想的な住まいを手に入れてみてください。
一年間を通して、前半は意識の中で「お盆まで」と思われがちです。
後半は「お盆の後から、お正月まで」と思われがちです。
この時間の感覚が、リノベーションの完成に狂いが生じやすいことがあります。
このお盆休みに、リノベーションを考えるときは「始まり」と「終わり」の時期について
ご家族でお話されてはいかがでしょうか。
石友リフォームサービスでは、お悩み解決を承っております。
スタッフ一同、心よりお待ちしております。
