こんにちは!
リフォームコラム「ひとつのこだわり☆」の第3回目です。
今回は、木材の仕上がり材として「松材」のご紹介です。
これは、このコラムで紹介させていただいた「木材のこだわり」の回で「カリン」のフローリングを取り上げさせてもらいましたが、
その「カリン」と今回の「松材」は
“双璧”のように印象に残っています!
それは、“時間がたってくると、色が変わってきて美しくなってくる”という、大げさに言うと「成長していると勘違いする変化」が特長です。
それでは、ご説明させていただきます。
このお客様と最初にお会いしたのは、かれこれ19年前になります。
もともと水回りなどの1階リフォームや2階の洋室リフォームを含めて、家全体の7~8割方のリフォームを考えていらっしゃいました。
その中でも、印象的だったのは、「和風」というキーワードが出てきたことです。
家の中には、昔の建てたときの印象で、むかし流行ったであろう「洋風」の建材があらわれていて、お客様のお言葉をお借りすると、
「納得してないのよ!この建材の雰囲気は!」
とストレートに不満を言われました。
特に玄関まわりが納得しておられず、
ご夫婦ともに、
「和風の落ち着いた雰囲気にしたい!」
とおっしゃいました。
家の入口から落ち着きのある玄関にして、その先につづく居間や座敷はさわらない範囲で、その雰囲気も畳のひいた昔ながらの続き間で「旅館」の雰囲気に似ていたので、全体を通して和風にしたいというこだわりに納得しました。
あとから気づきましたが、ご主人の趣味が庭造りで、しかも松やつつじや紫陽花など植物も日本庭園に近い雰囲気のお庭で、その庭に入る境界には竹で作られた門扉があったので「この庭を作られるご主人と、サポートされる奥様が何年もかけて、つくりあげたお庭なんだな!」
と思い、このご夫婦の連携が見事にマッチされているなあ!と感じました。
そんな背景があり、ここからはいかに「和風」の雰囲気のリフォームにできるか?ということに特化したご提案にたどり着きました。
まず、最初にいわれた「和風」の希望は「トイレ」でした。
「トイレ」だと今なら最新版のトイレを設置し、スタイリッシュで空間デザインもそれにあった、おしゃれに感じるものになりやすいです。
実際に「太鼓判」をもらう事例写真は、そのようなトイレ空間に落ち着き、見た目にもきれいな仕上がりになってきます。
それが「和風」のトイレとなると、雰囲気が一変します。
具体的には「有名旅館」にある「和風のトイレ」といった感じです!
つくりたてのときはすべて家具屋さんに特注した材料で、トイレの空間を創り出しました。
ここで、今回のテーマである「松材」が出てきました。
この松材が何年か経つと色の変化がおきて、きれいな赤味を帯びた美しい色に変化していきます。
あとでその変わり方をご紹介しますが、もちろん住まわれるお客様はそのことを承知の上で依頼されているので、今でも変わりゆく材料に魅了されておられます。
このお話しの始まりが、19年前でわたしたちの常識では「古くなってきて、色あせてくる」ことが当たり前のことです。
それが、この「松材」に関しては「今が、美しく、きれいさが増してくる」のが常識なので、住まいの変化に魅了し続けているのが常識です。
ですので、お客様のご家族も笑顔がたえなく、住まいにいても楽しい気分になられています。
そんな住まいがあるのは、素敵なことだと思います。
今回の「ひとつのこだわり☆」は「松材」の変化にこだわり、和風の住まいに魅了されている方のお話しでした。
もし、気になる方がいらっしゃるときは、お気軽にご相談にいらしてください!