こんにちは!
「リフォームの快適提案!」から「外壁」について3回にわたってお伝えします。
先に、外装材で主要なものは「屋根・外壁・バルコニー」の3つとお話していました。
外装材は非常に強い日差しにさらされていますので、メンテナンスが大事になってきます。これはお家の中では内装材よりも劣化の状況が早く、新築から10年目までに雨漏りを起こせば「瑕疵(欠陥)」として、売主に補償を求められる部位になります。
それだけ「変化の激しい」部位なのです!
材質や部位によりメンテナンス方法は異なりますので、それぞれの部材について見ていきましょう!
今回は、その中の外壁です。
*雨が入りやすいところ
まず、雨・紫外線からお家を守る一番手は屋根でした。
雨も紫外線も最も過酷な環境に置かれていて、屋根は重要なパーツの一番手に挙げられていました。
その次が外壁です。
外壁は屋根と違い、必ず雨に濡れるとは限りません。
当然、雨がかからなければ外壁からの雨漏りは生じません。
つまり、外壁からの雨漏りが発生するかどうかは雨の当たり具合、具体的には雨を防ぐ屋根の形状に大きく左右されます。
*雨がかかりにくい外壁:「寄棟」と「切り妻」
雨がかかりにくい外壁として「寄棟」が挙げられます。
昔ながらのお家に多く見られる外観ですが、軒の出で大きく存在感のある屋根が特徴です。
屋根の端がすべて下り勾配で「雨仕舞い」という雨水を上手く排出するシステムに優れています。
また、軒先で雨宿りなどといいますが、大きな軒が傘の役割を果たして日常の雨から外壁の水濡れを防いでくれます。
もちろん台風などの強風を伴う雨の場合には外壁も濡れてしまうため、メンテナンスは必要ですが、基本的には外壁からの雨漏りが発生しにくい形状といえます。
それに対して「軒ゼロ」と業界用語で呼ばれる、近年人気の軒の出がほとんどない屋根形状です。
シンプルモダンの潮流に乗り、屋根をコンパクトに見せることがデザイン的にうけているようですが、これは傘がないため外壁は雨のたびに濡れてしまいます。
*軒がある住宅
*軒が少ない住宅:「軒ゼロ」
また、軒ゼロに加えて片側が上がりっぱなしの「片流れ」と呼ばれる屋根形状も人気ですが、こちらは屋根の頂部に当たった雨が外壁を伝って流れ落ちる際に、部材の継ぎ目などから建物内部に水が入りやすいという弱点もあります。
この形状は全ての外壁が雨のたびに濡れますから、外壁に隙間を作らない「完全防水」を維持することが何より肝心になります。
*雨がかかりやすい外壁
*「片流れ」が多い新興住宅街
また、外壁も屋根と同じく二重の防水構造になっています。
表に見える外装材の下にも更に防水紙が貼られていて、万が一外装材から水が漏れてしまっても、下地の防水紙が構造体内部への浸入をブロックしてくれるのです。この防水紙の寿命は20~30年と言われており、特に外壁の完全防水を維持しなければならない場合には、下地の防水紙の寿命も重要になります。
反対に雨がかりが少ない外壁では、それほど寿命を気にしなくても外壁からの雨漏りに悩まされる可能性は低くなります。
そこで外壁のメンテナンスを考える際は、外壁への雨のかかりやすさに応じて適切な計画を立てていくことが大切です。
今回のおさらいですが、
●外壁の雨水対策は、実は屋根の形から関わっている!
●軒のある・なしで外壁材の雨対策が完全防水にするか否かに関わってくる!
●二重の防水構造で構造体内部への雨水の侵入をブロックしている!
の3つになります!
このあとも外壁の深掘りをしていきます。
石友リフォームサービスでは雨に関するリフォームを手掛けております。
気になることがありましたら、お近くのお店にお立ち寄りください!
スタッフ一同、心よりお待ちしております。
*5月 満開のツツジ