こんにちは!
今回は「備えあれば憂いなし」の「水道管の劣化」についてお伝えしたいと思います。
メンテナンスは長く住まいを保とうとするには、必要なことだと思います。
そして、正しく行わずに表面だけを美しくしても、不具合な事態に陥ります。
そんななか、いろいろなメンテナンスがあるなかで「水道管の劣化」は見逃しがちです。
今回は、その点に焦点を当ててみたいと思います。
お住まいをメンテナンスするときは、壁や床材の張り替えや、キッチンやトイレなどの住宅設備の交換などがイメージしやすいと思います。
でも、劣化の状況が見えないところで進行しやすいのが水道管です。
昔の水道管は鉄が使われやすいため、鋼管といわれた管の中が錆びて、いずれ水漏れ事故につながる可能性があります。
鋼管に水が触れて錆びないよう管の内部にビニルの膜を張ったものを使われていますが、現場で管をつなぐ継ぎ手部分などが弱点となりやすく、内部が腐食してしまうのです。
*鋼管の水道管:年数が経過してくると劣化が始まる
90年代からは継ぎ手の改良により、腐食は削減されましたが、現場での施工技術が必要などの課題も残りました。
そのような鋼管は2000年代からは樹脂管に変わり、主流となってきています。
樹脂管は錆びることがなく安心して使えるようになりました。
樹脂管の継ぎ手も大幅に減らせました。
また継ぎ手の接続方法もワンタッチのために現場の施工技術に左右さることなく、漏水に対する
信頼性が大きく向上しています。
*樹脂管の取り付け例
樹脂というと、耐久性が心配なところですが、現在樹脂として主流となっている架橋ポリエチレン管の耐用年数は75度の使用条件で55年と推定されています。
(架橋ポリエチレン管工業会公表データより)
これだけ長寿命なら鋼管の漏水リスクにおびえながら耐用年数ギリギリまで使うより、いずれ交換しなければならないなら、早めにすべての水道管を樹脂管に交換してしまった方が、それ以降ずっと安心して暮らせるということが良い点だと思います。
樹脂管に交換するのにベストなタイミングは浴室をユニットバスに交換するときです。
配管の交換は基本的には床下に潜って作業を行いますが浴室の下は潜れない場合があり、仮に潜れたとしても、狭くて作業がしにくいためです。
1階の給水・給湯管を全て入れ替える工事を追加した場合は、ユニットバス工事費に加え平均30万円程度です。
また、2階にも水回りがある場合は、床下から2階まで水道管をどう配管するかという配管経路の検討も必要になります。
自宅の水道管が鋼管と樹脂管か、どちらなのかわからないという方は、一度キッチンか洗面所にある床下点検口か床下収納庫を開けて覗いてみてください。
床下に水色とピンク色(赤色やオレンジ色もある)の緩やかに曲がる管があれば、すでに樹脂管が使われているということです。
*水色は水で、ピンク色はお湯です。
もし金属の管しか見えなければ水道管は鋼管の可能性が高いので、樹脂管に交換を検討するのが良いと思います。
今回は、水道管の劣化についてお話しました。
まとめると、
●配管更新のタイミングはユニットバス工事に合わせると合理的。
●樹脂には架橋ポリエチレンとポリブデンの2種類あるが特性は似ており、どちらでも大差はない。
●配管の想定寿命は55年以上。一度交換すれば水道管の寿命の心配からは解放される。
になるかと思います。
お家を使う年数が、長くなってくると見えるところが気にかかります。
直すことは、自然に思われることでよいことだと思います。
加えて、「見えない」ところも年数が経ってくるので、その部分もメンテナンスをはじめることを推奨いたします!
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スタッフ一同、心よりお待ちしております。